中学生の家庭学習時間の目安
「家で1日何時間勉強すればいいの?」「友だちは3時間やっているって聞いたけど、自分は足りない?」。この記事では、中学生の家庭学習時間の目安を学年別・場面別に紹介し、その時間を何に使えばいいのか、毎日続けるにはどうすればいいのかをわかりやすく解説します。
中学生の家庭学習時間の目安【学年別】
中学生になると、教科がふえ、内容もむずかしくなります。小学生のころと同じ勉強量では、だんだん授業についていくのが大変になってきます。では、家ではどれくらい勉強すればよいのでしょうか。
GoRoute+がおすすめする家庭学習時間の目安は、次のとおりです。ここでの時間は、学校の宿題の時間もふくめた合計です。
| ふだんの日(平日) | テスト前(1〜2週間) | 休日 | |
|---|---|---|---|
| 中1 | 1時間 | 2時間 | 1時間半〜2時間 |
| 中2 | 1時間〜1時間半 | 2〜3時間 | 2〜3時間 |
| 中3 | 2時間 | 3時間 | 3〜5時間 |
表を見てわかるように、学年が上がるにつれて少しずつ時間をふやしていくのがポイントです。中1のうちに「毎日1時間、机に向かう」習慣ができていれば、中3で受験勉強が始まったときにも、無理なく時間をふやせます。
ただし、この時間はあくまで目安です。部活や習いごと、塾の有無、通学時間によって、使える時間は人それぞれちがいます。目安より短くても、毎日続けられていればだいじょうぶです。反対に、長く机に向かっていても、中身がうすければ力はつきません。このことは、あとでくわしく説明します。
学年ごとに意識したいこと
- 中1:まずは毎日机に向かう習慣をつくる時期です。宿題を終わらせたら、その日の授業の復習を10分だけでもやる、という流れを身につけましょう。最初の定期テストで、自分に合った勉強のペースをつかめると、その後がぐっと楽になります。
- 中2:部活や学校行事で一番いそがしくなる学年です。そのぶん、勉強時間が少なくなりがち。中2の内容は中3や高校入試につながる大事な単元が多いので、苦手をそのままにしないことを意識しましょう。
- 中3:部活を引退したあとは、受験勉強の時間がぐっとふえます。ふだんの授業の復習に加えて、中1・中2の内容の復習も少しずつ始めましょう。受験勉強の始め方は「高校受験の勉強はいつから始める?」も参考にしてください。
ふだんの日・テスト前・休日でどう変える?
ふだんの日(平日)
ふだんの日の家庭学習の中心は、宿題と、その日の授業の復習です。授業で習ったことは、その日のうちに一度ふり返るだけで、ぐっと忘れにくくなります。新しい問題集に手を広げるより、「今日の授業でやった問題を、何も見ずにもう一度解けるか」を確かめるほうが、ずっと力になります。
テスト前(1〜2週間前)
テストの1〜2週間前になったら、ふだんより1時間ほどふやしましょう。多くの学校では、テスト前になると部活が休みになるので、そのぶんの時間を勉強にあてられます。やることは、学校のワークを解く → まちがえた問題を解き直すのくり返しです。テスト前の具体的な進め方は「定期テスト1週間前の過ごし方」でも紹介しています。
休日
休日は時間がたくさんあるぶん、だらだらしやすい日でもあります。「今日は3時間勉強する」と決めるだけでなく、午前・午後・夜に分けて、いつ何をやるかを先に決めておきましょう。休日は、平日にできなかった苦手の克服や、1週間分の復習をするのにぴったりの日です。
1日の時間の使い方|何にどれだけ使う?
「1時間勉強する」と決めても、何をやるかが決まっていないと、なんとなく教科書を開いて終わってしまいがちです。時間をいくつかに分けて、それぞれに役割を持たせると、むだがなくなります。
- 宿題(20分):まず先に終わらせる。わからない問題には印をつけておく
- 今日の復習(20分):その日に習った数学の問題や英語の本文を、もう一度自分でやってみる
- 暗記(10分):英単語・漢字・理科や社会の用語を、少しずつ毎日
- 苦手・予習(10分):前にまちがえた問題の解き直しや、次の授業の教科書を読んでおく
暗記は、長い時間を1回とるより、短い時間を何回かに分けるほうが覚えやすくなります。暗記のくわしいやり方は「暗記が苦手を得意に変える方法」も参考にしてください。
1日の流れの例
次の図は、中2の生徒をイメージした、部活のある平日と休日の時間割の例です。
平日は夕ごはんのあとに30分ずつ2回、寝る前に15分の暗記で、合わせて75分です。休日は3回に分けて合計2時間ほど。1回の勉強は30〜50分くらいにして、あいだに5〜10分の休けいをはさむと、集中が続きやすくなります。
「時間」より「中身」が大切
同じ1時間でも、どんな勉強をしたかで、身につく量は大きく変わります。たとえば、次の2人をくらべてみましょう。
| Aさん(2時間) | Bさん(1時間) | |
|---|---|---|
| やったこと | 教科書をノートにきれいに写す。スマホを横に置いたまま | ワークを解いて丸つけ。まちがえた問題を何も見ずに解き直す |
| 終わったあと | 「たくさんやった気がする」 | 「この問題が解けるようになった」と言える |
勉強時間が長いのはAさんですが、力がついているのはBさんです。大切なのは、終わったあとに「何ができるようになったか」を言えることです。
とくに気をつけたいのが、「見ればわかる」で終わらせることです。答えを見て「なるほど」と思っても、自分で解けるとはかぎりません。答えをかくして、自分の力でもう一度やってみる。この一手間が、テストの点数につながります。
また、スマホやゲームが目に入る場所にあると、つい手がのびて集中が切れてしまいます。勉強する時間だけは、スマホを別の部屋に置くなど、手の届かないところに置くのがおすすめです。
勉強時間が取れない日の考え方
部活の大会前や、塾がある日、体調がよくない日など、目安の時間が取れない日もあります。そんな日は、無理をして夜おそくまで起きている必要はありません。
- 「0分の日」をつくらない:15分でもいいので机に向かう。宿題と、今日の授業の復習を少しだけ
- 足りない分は休日に:平日に30分足りなかったら、休日に30分ふやす。1週間の合計で考えると気持ちが楽になります
- 睡眠はけずらない:寝不足になると、次の日の授業に集中できず、かえって効率が下がります
- すき間時間を使う:朝の5分、休み時間、通学の時間に単語や用語を確認する
塾に通っている人は、塾の時間も勉強時間にふくめて考えてかまいません。ただし、塾の宿題だけで手いっぱいになり、学校の宿題や授業の復習がおろそかになっていないかは、ときどき確かめましょう。定期テストは学校の授業から出るので、学校の勉強を後回しにしないことが大切です。
家庭学習を毎日続けるコツ
家庭学習で一番むずかしいのは、「続けること」です。やる気がある日だけがんばるのではなく、やる気がない日でも自然に机に向かえるしくみをつくりましょう。
始める時間と場所を決める
「夕ごはんを食べたら、すぐリビングの机で宿題」のように、毎日同じ時間・同じ場所で始めると、歯みがきのように習慣になっていきます。「時間があいたらやる」では、なかなか始められません。
最初の5分はかんたんなことから
いきなりむずかしい問題から始めると、気が重くなります。最初は英単語の確認や計算問題など、すぐにできることから始めると、その勢いで次の勉強にも入りやすくなります。
やったことを記録する
カレンダーやノートに、勉強した時間とやった内容を一言書いておきましょう。続いた日が目に見えると、「今日も続けよう」という気持ちになります。記録を見返すと、どの教科に時間が足りないかもわかります。計画の立て方は「志望校合格から逆算する勉強計画の立て方」も参考になります。
できなかった日があっても、やめない
1日できなかったからといって、「もうだめだ」と思う必要はありません。次の日にまた始めればいいのです。大切なのは、完璧に毎日やることより、長く続けることです。
保護者の方へ:家庭でできるサポート
- 「何時間やったの?」よりも、「今日は何ができるようになった?」と聞いてあげると、子どもは中身を意識するようになります。
- リビングで勉強する場合は、テレビの音を小さくするなど、集中しやすい環境をいっしょに整えてあげましょう。
- 目安の時間に届かない日があっても責めずに、毎日机に向かえていることを認めてあげることが、習慣づくりの力になります。
まとめ
- 家庭学習の目安は、中1で1時間、中2で1時間〜1時間半、中3で2時間ほど(宿題をふくむ)。テスト前と休日はふやす
- 時間は宿題・復習・暗記・苦手や予習に分けて、それぞれに役割を持たせる
- 大切なのは時間より中身。終わったあとに「何ができるようになったか」を言えるようにする
- 始める時間と場所を決め、記録をつけて、0分の日をつくらない
「毎日何をどれだけやればいいか、自分で決めるのがむずかしい」という人は、今の実力に合わせてその日にやる問題を出してくれる学習アプリを使ってみるのも一つの方法です。
よくある質問
Q. 中学生は家で1日何時間勉強すればいいですか?
GoRoute+では、ふだんの日の目安として中1は1時間、中2は1時間〜1時間半、中3は2時間ほどをおすすめしています。学校の宿題の時間もふくめて考えてかまいません。ただし時間はあくまで目安で、何をどれだけできたかのほうが大切です。
Q. 部活で疲れて勉強できない日はどうすればいいですか?
0分の日をつくらないことを目標に、15〜20分だけでも机に向かいましょう。宿題と、その日の授業の復習を少しだけやれば十分です。足りなかった分は休日に取り返すと考えれば、気持ちも楽になります。
Q. 長い時間勉強しているのに成績が上がりません。なぜですか?
ノートをきれいに写す、教科書をながめるなど、手は動いていても頭を使っていない勉強になっている可能性があります。問題を解く、答えをかくして思い出すなど、自分でできるかを確かめる時間を増やしてみましょう。
テストの日から逆算して、毎日やることがわかる
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