成績が上がる授業ノートのとり方
「ノートはちゃんと書いているのに、テストの点につながらない」。それは、ノートが「黒板を写しただけ」になっているからかもしれません。この記事では、授業中のノートのとり方から、余白や色の使い方、教科別のコツ、テスト前に役立つ見直し方まで、成績が上がるノートの作り方を紹介します。
成績が上がるノートと、上がらないノートの違い
同じ授業を受けて、同じようにノートを書いていても、テストの点数には差がつきます。その差は、字のきれいさではなく、ノートに「何が書いてあるか」で決まります。
| 成績が上がりにくいノート | 成績が上がるノート | |
|---|---|---|
| 書いてあること | 黒板に書かれたことだけ | 黒板+先生が口で言ったこと |
| 色 | たくさんの色でカラフル | 3色まで。色ごとに意味がある |
| 余白 | すき間なくぎっしり | あとで書きたす余白がある |
| 使い方 | 書いたら終わり | 何度も見直して、テスト勉強に使う |
定期テストは、授業で習ったことから出題されます。つまり、授業の内容がしっかり書かれたノートは、そのまま最高のテスト対策の教材になるのです。定期テストの勉強の進め方は、定期テストで90点以上取る勉強法もあわせて読んでみてください。
基本は「板書+先生の説明」
ノートをとるときにいちばん大切なのは、黒板に書かれていない、先生の説明もメモすることです。
先生は授業中、黒板に書いたことにくわえて、「ここはテストによく出るよ」「なぜこうなるかというと…」「ここはまちがえやすいから注意」など、大事なことをたくさん口で話しています。テストで差がつくのは、こうした黒板には書かれなかった部分であることが多いのです。
授業が始まる前の1分でできる準備
チャイムが鳴る前に、ノートを開いて日付と単元名を書き、前の授業のまとめを読んでおくだけで、授業の内容が頭に入りやすくなります。教科書の今日のページを開いて、見出しや太字をながめておくのもおすすめです。「今日は何を習うのか」がわかっていると、先生の話のどこが大事なのかに気づきやすくなります。
メモしておきたい先生の言葉
- 「ここは大事」「テストに出る」:そのまま「テスト!」と書いて、印をつけておく
- 「なぜかというと」「理由は」:理由や考え方は、記述問題でそのまま問われることがある
- 「まちがえやすい」「注意」:ケアレスミスを防ぐヒントになる
- 例え話や身近な例:あとで思い出すときの手がかりになる
全部を書こうとしなくていい
先生の話を一字一句書く必要はありません。キーワードと矢印だけの短いメモで十分です。たとえば「気温が上がる → 飽和水蒸気量ふえる → 雲できにくい」のように、要点だけを書きましょう。
聞きのがしたとき・書ききれなかったとき
先生の話が速くて書ききれないことや、黒板が消されてしまうこともあります。そんなときは、あせらずに次のようにしましょう。
- 書けなかったところは空けておく:「?」や「あとで」と書いて、そこだけ空けて次に進みます。授業が終わったら、友だちのノートを見せてもらったり、先生に聞いたりして書きたします。
- 省略した書き方を決めておく:「→(だから)」「∵(なぜなら)」「×(まちがい)」のように、自分なりの記号を決めておくと、書くスピードが上がります。
- 教科書のページ番号をメモする:教科書にのっている図や表は、全部写さなくても「p.86の図」と書いておけば、あとで見返せます。
プリントはノートといっしょに管理する
授業で配られたプリントは、その日のうちにノートにはるか、教科ごとのファイルにとじるようにしましょう。テスト前に「あのプリントがない!」とさがす時間は、とてももったいないです。プリントにも日付と単元名を書いておくと、ノートと見くらべながら復習できます。
ノートのレイアウト・余白・色の使い方
ノートを書きはじめる前に、ページの使い方を決めておくと、あとで見直すときにとても読みやすくなります。おすすめは、下の図のようなかたちです。
- ページの上に日付・単元名・教科書のページを書く:テスト範囲を確認するとき、すぐに見つけられます。
- 右側に線を引いて、3割ほどの余白をつくる:先生の説明、わからないこと、あとで調べたことを書きこむスペースです。
- 単元が変わったら、新しいページから書く:ページをけちらないことが、見やすいノートへの近道です。
- 授業の最後に、下の余白に「まとめ」を1〜2行:今日習ったことを自分の言葉で書くと、理解できているかを確かめられます。
余白は「あとで書きたすための場所」です。授業中にわからなかったことを、先生に質問したり教科書で調べたりして書きたしていくと、ノートがどんどん自分専用の参考書になっていきます。
色の使い方は「3色まで」
色ペンやマーカーを使うと、ノートが見やすくなります。ただし、使いすぎると逆効果です。全部の行に色がついていると、どこが本当に大事なのかがわからなくなってしまうからです。
色の使い方のルール(例)
- 黒:板書の基本。ほとんどは黒で書く
- 赤:テストに出る大事な語句。赤シートでかくせば、そのまま暗記の練習に使える
- 青:先生が口で言った説明や理由
- 緑:自分の気づき、わからないこと、あとで質問すること
色は自分の好みで決めてかまいませんが、全教科で同じルールにそろえると、どのノートを開いても迷いません。色ペンを持ちかえる時間がもったいないと感じる人は、黒と赤の2色だけでも十分です。
教科別・ノートのとり方のコツ
国語
- 本文をノートに写す、または教科書のコピーをはる:先生が説明した「この表現の効果」「登場人物の気持ち」を、本文の近くに書きこめるようにします。
- 先生の発問と答えを書く:「このときの気持ちは?」という問いと、その答えは、定期テストでそのまま出やすいところです。
数学
- 途中式を省かずに書く:先生が黒板で書いた途中式は、すべて写しましょう。どこでまちがえたのかを、あとで確かめられます。
- 図は大きく、定規を使って:図形の問題は、図が小さいと考えにくくなります。
- 「解き方のポイント」を一言で:「まず両辺に10をかけて小数をなくす」など、考え方を書いておくと、数字を変えた問題にも対応できます。
英語
- 本文は1行おきに書く:あいた行に和訳や、先生の文法の説明を書きこめます。
- 新しい文法は、例文といっしょにメモ:ルールだけでなく、教科書の例文をセットで書いておくと覚えやすくなります。
理科
- 実験は「目的・方法・結果・考察」に分けて書く:テストでは、結果からわかることや、その理由がよく問われます。
- 器具や装置の図は自分で描く:図を描くことで、器具の名前や使い方が頭に入ります。
社会
- 「できごと → 原因・結果」を矢印でつなぐ:用語をならべるだけでなく、つながりを書いておくと、説明する問題に強くなります。
- 地図や年表は、ざっくりでいいので描く:場所や時代の流れといっしょに覚えると、忘れにくくなります。
ノートは「見直し」で力になる
どんなによいノートを書いても、書いたまま一度も開かなければ、成績にはつながりません。人は、習ったことを時間がたつとどんどん忘れてしまいます。だからこそ、短い時間でいいので、何度も見直すことが大切です。
見直しのタイミング
| いつ | やること |
|---|---|
| 授業の日(5分) | ノートを読み返して、わからないところに印をつける。先生の説明で書ききれなかったことを書きたす |
| 次の授業の前(3分) | 前回の「まとめ」だけ読んで、授業の流れを思い出す |
| 週末(10分) | 1週間分を見直す。赤字の語句を赤シートでかくして、言えるか確かめる |
| テスト2週間前(30分) | テスト範囲のノートを全部見直して、印のついたところを重点的に復習する |
やってはいけないノートのとり方
まじめに書いているのに成績が上がらない人は、次のようなノートになっていないか確かめてみましょう。
- 黒板を写すことに必死で、先生の話を聞いていない:写すことが目的になると、授業の内容が頭に入りません。
- 色ペンやマーカーを使いすぎる:大事なところが目立たなくなり、見直しにも時間がかかります。
- きれいに書くことに時間をかけすぎる:ノートは作品ではなく道具です。自分が読めればOKと考えましょう。
- 授業のあとに全部まとめ直す:時間がかかるわりに効果は大きくありません。その時間を問題を解く時間にあてたほうが、点数につながります。
- 書いたら一度も見返さない:見直さないノートは、テストの役に立ちません。
保護者の方へ:家庭でできるサポート
- ノートを見るときは、字のきれいさよりも、「先生はこのとき何て言ってた?」と内容を聞いてみるのがおすすめです。説明しようとすることで、子ども自身の理解が深まります。
- 提出物としてノートを集める学校もあります。提出の予定や、どこまで書けばよいかを、ときどき一緒に確認してあげてください。
まとめ
- ノートには板書だけでなく、先生の説明もメモする
- 右側と下に余白をつくり、あとで書きたせるようにする
- 色は3色まで。色ごとに意味を決めて使う
- 教科ごとに書き方を工夫し、その日のうちに5分見直す
ノートで「わからない」と印をつけたところは、似た問題を何問か解いてみると、本当に理解できたかを確かめられます。単元ごとに練習問題を解ける学習アプリを、ノートの見直しとセットで使うのもよい方法です。
よくある質問
Q. ノートはきれいに書いたほうがいいですか?
自分があとで読めれば十分です。きれいに書くことに時間をかけすぎると、先生の説明を聞きのがしてしまいます。提出が必要なノートは、ていねいさも見られることがあるので、読みやすい字を心がけましょう。
Q. 色ペンは何色使えばいいですか?
黒(えんぴつ・シャーペン)のほかに3色までがおすすめです。たとえば赤は大事な語句、青は先生の説明、緑は自分の疑問のように、色ごとの意味を決めて使いましょう。
Q. 授業のあとにノートをまとめ直したほうがいいですか?
全部を書き直す必要はありません。それよりも、その日のうちに5分ほど見直して、わからなかったところに印をつけたり、先生の説明を書きたしたりするほうが効果的です。
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