中学生の冬休みの勉強計画
冬休みは約2週間と短いうえに、クリスマスや大みそか、お正月と行事も多く、気がつくと終わっていた…となりがちです。この記事では、中1・中2と中3に分けて冬休みにやるべきことを整理し、1日のスケジュール例や宿題の進め方、年末年始の過ごし方を紹介します。
冬休みは「短いけれど差がつく」2週間
冬休みは学校や地域によってちがいますが、多くの場合12月下旬から1月上旬までの2週間ほどです。夏休みにくらべるとずっと短く、しかもクリスマス、大掃除、大みそか、お正月と、家の行事もたくさんあります。
そのため、「何となく過ごすと、ほとんど勉強しないまま終わってしまう」のが冬休みのこわいところです。反対に、最初に計画を立てて毎日少しずつ進めた人は、3学期のスタートで大きくリードできます。
冬休みの勉強で大切なのは、次の3つです。
- 学年によって目的を変える(中1・中2は復習、中3は受験の仕上げ)
- 宿題は前半でほとんど終わらせる
- 年末年始も勉強をゼロにしない
冬休みが始まる前にやっておくこと
計画は、冬休みに入ってから立てるより、終業式の前に立てておくほうがスムーズです。2学期の通知表や定期テストの結果を見て、「点数が低かった教科」「わからないまま進んだ単元」を書き出しておきましょう。それが、冬休みの復習リストになります。家族の予定(帰省、旅行、大掃除の日など)も先に聞いておくと、勉強できる日とできない日がはっきりして、無理のない計画になります。
まずは、学年ごとに冬休みに何をすればいいかを見ていきましょう。
中1・中2は「2学期までの復習」が最優先
中1・中2にとって、冬休みは2学期までのつまずきを取りもどす、いちばんのチャンスです。2学期は学習内容が多く、むずかしい単元もたくさん出てきます。ここでわからないところを残したまま3学期に進むと、次の学年でもっと苦しくなります。
特に復習しておきたい単元の例
| 教科 | 中1 | 中2 |
|---|---|---|
| 数学 | 方程式、比例・反比例 | 1次関数、平行と合同(図形の証明) |
| 英語 | 一般動詞・三人称単数、現在進行形 | 不定詞・動名詞、比較 |
| 理科・社会 | 2学期の定期テストでまちがえた問題をすべて解き直す | |
※学校や教科書によって、習う順番や時期はちがいます。自分の教科書や定期テストの範囲で確認してください。
とくに数学と英語は、前の単元がわからないと次の単元もわからなくなる教科です。1次関数がわからない原因が、実は中1の比例にある…ということもよくあります。わからないところは、さかのぼって復習しましょう。
3学期の予習は「少しだけ」でOK
余裕がある人は、3学期に習う単元の教科書を読んでおくと、授業がぐっとわかりやすくなります。ただし、中1・中2は復習が7〜8割、予習は2〜3割くらいのバランスがおすすめです。わからないところを残したまま先に進んでも、身につきにくいからです。
中3は「受験直前の仕上げ」の時期
中3にとって冬休みは、入試前に、まとまった時間がとれる最後の休みです。地域によってちがいますが、冬休みが明けると、1月下旬から2月ごろに私立高校の入試が始まるところが多く、公立高校の入試もその後に続きます。自分の受ける高校の日程は、学校の先生や募集要項で必ず確認しておきましょう。
中3が冬休みにやること
- 志望校の過去問を時間を計って解く:本番と同じ時間で解き、時間配分や、どの問題から解くかを決めておきます。
- まちがえた問題を「解けるまで」解き直す:過去問や模試で落とした問題は、本番でも落としやすい問題です。解説を読んでわかったつもりにならず、何も見ずに解けるまでくり返します。
- 苦手単元をしぼって集中的に:全部をやり直す時間はありません。「よく出るのに、自分が苦手な単元」から優先して取り組みましょう。
- 暗記ものの総仕上げ:理科・社会の用語、英単語、漢字は、最後まで点がのびやすい分野です。
体調管理も受験対策のひとつ
冬はかぜやインフルエンザがはやる季節です。どんなに勉強をがんばっても、本番に体調をくずしては力を出しきれません。手洗い・うがい、十分な睡眠、3食しっかり食べることを、勉強と同じくらい大切にしましょう。夜おそくまで勉強して朝起きられなくなるより、入試の時間に合わせて朝型の生活にしておくほうが、本番で頭が働きやすくなります。
受験までの計画の立て方は、志望校合格から逆算する勉強計画の立て方でくわしく紹介しています。
1日のスケジュール例
冬休みは学校がないぶん、起きる時間と勉強を始める時間を決めておくことが大切です。下の図は、中1・中2と中3の1日のスケジュールの例です。
スケジュールを立てるときのコツは次のとおりです。
- 午前中に勉強を始める:朝のうちに1時間でも勉強しておくと、「今日もできた」という気持ちで1日をすごせます。
- 数学など頭を使う教科は午前、暗記は夜:寝る前に覚えたことは記憶に残りやすいといわれます。夜は英単語や用語の確認にあてましょう。
- 45〜60分ごとに休けい:休けいは5〜10分。スマホを見はじめると止まらなくなるので、休けい中は別の部屋に置いておくのがおすすめです。
勉強時間の目安
1日の勉強時間は、学校の宿題もふくめて次のくらいを目安にしましょう。
いきなり長い時間をめざすと続きません。まずは「まずはここまで」の時間を毎日続けることを目標にしましょう。
計画どおりにいかない日があっても大丈夫
冬休みは、急に家族で出かけることになったり、かぜをひいたりと、予定どおりにいかない日がかならずあります。そんなときに「もうだめだ」とあきらめてしまうのが、いちばんもったいないことです。
- 計画に「予備の日」を入れておく:2週間のうち1〜2日は、何も予定を入れない日にしておきます。できなかった分は、その日にまとめて取りもどしましょう。
- やったことを記録する:カレンダーや手帳に、その日に勉強した教科と時間を書いておくと、「ここまでできた」が目に見えて、続ける力になります。
- できなかった日は「最低限のこと」だけ:英単語10個、計算問題5問など、5〜10分でできることを決めておけば、勉強ゼロの日をつくらずにすみます。
冬休みの宿題の進め方
冬休みの宿題は、前半で8割終わらせるのが理想です。宿題を後回しにすると、最後の数日はあわてて答えを写すだけになり、せっかくの宿題が力になりません。
宿題を終わらせる4ステップ
- 終業式の日に、宿題を全部出して書き出す:ワークのページ数、プリントの枚数、作文や書き初めなどを一覧にします。
- 1日の量を決める:たとえば数学のワークが30ページなら、「6日で終わらせる → 1日5ページ」のように決めます。
- まちがえた問題に印をつけながら解く:丸つけをして、まちがえた問題には印をつけておきます。これが後半の復習リストになります。
- 後半は印のついた問題を解き直す:宿題を「終わらせる」だけでなく、「できるようにする」ことで、3学期の実力テストにもつながります。
年末年始と冬休み最後の過ごし方
大みそかやお正月は、家族で出かけたり、親せきが集まったりと、いつもどおりに勉強するのはむずかしいものです。ここで大切なのは、勉強をゼロの日にしないことです。
中1・中2の場合
元日などは、思いきって休んでもかまいません。ただし、英単語を10個見る、漢字を1ページ書くなど、15分だけでも続けると、休み明けに勉強のペースを取りもどしやすくなります。休む日を先に決めておくと、ほかの日に集中しやすくなります。
中3の場合
受験生にとっては、お正月も大切な勉強時間です。とはいえ、無理をしすぎて体調をくずしては意味がありません。「午前中だけは勉強する」「1日2〜3時間は確保する」のように、短くても毎日続けるルールを決めましょう。初もうでで合格祈願をして、気持ちを切りかえるのもよいですね。
移動中・帰省先でできること
- 英単語・漢字・理科や社会の用語を、単語カードやアプリで確認する
- 前の日にまちがえた問題を見返す
- 英語のリスニング音声を聞く(中3)
すき間時間の使い方は、暗記のコツの記事も参考にしてください。
冬休みの終わりは、生活リズムを戻す
冬休みは、夜ふかしや朝ねぼうが続きやすい時期です。始業式の日にいきなり早起きするのはつらいので、始業式の3日前くらいから、学校がある日と同じ時間に起きるようにしましょう。
また、冬休み明けには実力テストや課題テストがある学校も多いです。最後の2〜3日は、宿題で印をつけた問題や、冬休みに復習した単元をもう一度見直しておくと安心です。
保護者の方へ:家庭でできるサポート
- 終業式の日に、宿題の量と家の予定(帰省・行事など)を一緒に確認すると、子どもも計画を立てやすくなります。
- 年末年始は家族の予定が多くなります。「この時間は勉強タイム」と家族で決めて、テレビの音を小さくするなど、集中しやすい環境づくりに協力してあげてください。
- 中3の場合、受験が近づいて不安になりやすい時期です。成績の話ばかりではなく、体調や睡眠にも気を配ってあげましょう。
まとめ
- 中1・中2は2学期までの復習が最優先。予習は少しでOK
- 中3は過去問とまちがえた問題の解き直しで、受験の仕上げをする
- 宿題は前半で8割終わらせ、後半は復習と生活リズムを戻す時間に
- 年末年始も勉強をゼロの日にしない。15分でも続けることが大切
「自分の苦手な単元がどこなのかわからない」という人は、問題を解くだけで苦手を見つけて、やるべき問題を出してくれる学習アプリを、冬休みの復習に使ってみるのもおすすめです。
よくある質問
Q. 冬休みは1日何時間くらい勉強すればいいですか?
目安として、中1は2〜3時間、中2は3〜4時間、中3は6〜8時間です。学校の宿題の時間もふくめて考えましょう。大切なのは長さよりも、毎日続けることです。
Q. 冬休みの宿題はいつまでに終わらせればいいですか?
冬休みの前半で8割ほど終わらせるのがおすすめです。宿題を早めに片づけておくと、後半を苦手な単元の復習や、3学期の準備にあてられます。
Q. お正月も勉強したほうがいいですか?
中1・中2は、元日などは休んでもかまいませんが、英単語や漢字を15分見るなど、勉強をゼロにしない工夫をすると休み明けが楽になります。中3は受験が近いので、時間を短くしてでも毎日勉強を続けましょう。
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